今日のメッセージ 『主は私の羊飼い』 2025年11月16日

 牧師 高橋勝義

〔民数記27章12~23節

 「このアバリム山に登り、わたしがイスラエルの子らに与えた地を見よ。それを見て、あなたもまた、あなたの兄弟アロンが加えられたのと同じように、自分の民に加えられる。ツィンの荒野で会衆が争ったとき、あなたがたがわたしの命令に逆らい、彼らの見ている前で、あの水のところで、わたしが聖であることを現さなかったからである。」と主から告げられたモーセは、「(民を)羊飼いのいない羊の群れのようにしないでください」と主に訴えました。すると、主はヌンの子ヨシュアを後継者に任命するように命じられ、モーセは主が告げられたとおりに手をヨシュアの上に置き、彼後継者に任命しました。

 ところでイエス様も群衆を見て深くあわれまれたお方です。それは、彼らが羊飼いのいない羊の群れのように、弱り果てて倒れていたからです(マタイ9:36)。この羊飼いのいない羊とは、実は私たちのことなのですが、私たちにはその自覚がありません。それでも、イエス様は、「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。(マタイ11:28)」と私たちを招いてくださいます。

 しかし人々は、誰かに頼るのは弱い者がすること、だから自分には関係がないと、イエス様の招きに応じようとしません。使徒パウロは、自分の心の中を見るとき、良いことをしたいという願いがあるのに、それを実行できない自分がいる(ローマ7:18)ことを正直に告白しています。しかし同時に、このみじめな自分を救い出してくださるのは、イエス・キリストであることを知るのです(ローマ7:24)。また、王ダビデは、自分の生涯を振り返るとき、まことに主は私の羊飼いであり、主に日々守られてきたことを実感し、「主は私の羊飼い(詩篇23:1)」と告白するのです。